不満

あるところに小さな男の子がいた。
男の子は幸せな家庭に生まれ、何ひとつ不自由することなくすくすくと育っていた。
ところが、そんな男の子にひとつだけとても不満なことができた。
つい最近生まれた弟の存在だ。
弟が生まれると両親は弟ばかりを可愛がるようになり、男の子としては何かと面白くない。

ある日のこと、男の子は弟を殺せば両親の愛情をもう一度独占できると考え、家族の寝静まった夜中に布団を抜け出してお母さんの乳首に毒を塗った。
これで明日の朝になれば、弟はお母さんのおっぱいをもらって死ぬ。
男の子は自分の布団に戻ると、明日が来るのを待ち遠しく思いながら眠りについた。



そして翌朝・・・








男の子が目を覚ますと、お父さんが死んでいた。